過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：六巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：六巻目【都市伝説】

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895:1[saga]
2013/01/27(日) 22:40:36.92 ID:blHI52Qoo
秋の日中は涼しげで、肌触りのいい風がよく通る。

春と秋は人が過ごしやすい気温であるというが、まさしくそうだろう。

そんな気候の中、このクラスの光景は平常運転であった。
昼休み、一年B組の窓際一番奥の席周辺。

怜「優しい優しい京太郎君。ちょっと五限目教科書見せて欲しいんやけど」

京太郎「構わんけどなんだその口調」

穏乃「やらしいやらしい京太郎君。財布忘れたから昼飯代貸して！」

京太郎「張っ倒すぞ」

憧「やましいやましい京太郎君。特に用は無いけど、呼んだだけよ」

京太郎「お前まで乗んな！」

しかし結局、いくらか貸してしまうのであった。
必ず返せと言いつつも、ロクに催促しないのが彼のスタイル。
無論、穏乃が踏み倒すわけがないという信頼の裏返しでもあるのだが。

憧「パシリに甘んじる奴って、大体他人に甘い奴なのよね……」

京太郎「何でこっち見て言うんだよ」

そんなこんなで、彼等は中庭で各々の食事を広げるのであった。
弁当の者、売店で買った者。

食事の形態は、人それぞれ。

怜「至高のおにぎりは焼きタラコやろ……」

穏乃「ツナマヨでしょ」

京太郎「おいちょっと待て鮭だろ」

憧「梅干し以外は論外論外」

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