過去ログ - かずみ「from Connect to Luminous」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/05(火) 22:14:42.87 ID:c6fc2hcmo

  二人が紅茶を飲みながら談笑していると、

「っと……いま魔女の気配がしたような」

  つい漏れてしまったような、カオルの呟き。
空気の読めない"間女"に腹を立てているような声だ。

  しかし機嫌を損ねるカオルとは別に、かずみはチャンス到来とほくそ笑む。

  なにせ魔法の使い方を教わっても使用厳禁扱いだ。
手が届くところに絶対に面白い玩具があるが、それを使ってはならない。
ただし玩具の説明書だけは読んでもいいと許可されているようなものだ。
かずみの心の内にある種の欲求不満がないと言えばそれは嘘になる。

  もちろん、それだけが理由ではない。
カオルには返しても返しきれないほどの恩がある。
炊事選択を手伝う程度ではとてもじゃないが恩返しをした気分にはなれない。
ならばどうするべきか。

  魔法少女にとっての恩返し。
それは共に戦うことのはずだ。

  期待をにじませた声で尋ねる。

「ねえねえカオル! わたしが戦ってもいい!?」

「ダメ。かずみにゃまだ早いよ」

  即答だった。
まるで役立たずの烙印を押されたまま取り次いでもらえない子供のようだ。
かずみは反論したい衝動に駆られてカオルの顔を凝視する。



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