過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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11: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/01/22(火) 20:58:04.27 ID:G7APzgzq0

この宗教施設に売り飛ばされたばかりの頃。

暴力に服従させられていた時とは大きく違い、人を己の手で殺めたという経験が力へと変わっていた。



菖「・・・・・」


無言のまま、菖は床で寝転がっている男(先程刺された教団員)の首筋に手を当てる。

刺した場所が心臓でなかったことを思い出した。



菖蒲「よし」


無抵抗の男から首の肉を少し剥ぎ取る。


―――――ゴズッ!!!


それを口に投げ込んだかと思えば、つぎの瞬間には頭へナイフを突き立てていた。



菖「まっず・・・」


「何をしている!?」


菖「先刻、少しばっか命が減ったからさ。コイツのも頂いておこうと思ったんだ」


先程の鎖からの脱出及び掌の裂傷の所為で取り入れた生命が少し減っていた。

1人分の命を「1」とするなら0.6くらい減っただろうか。人外へと変わったことにより不思議とその感覚が解る。


この施設から完全に脱出するには、己を繋ぎ止める命が必要だった。いくら不味かろうと食べるしかない。



「ッ・・・!!」


「コイツを囲め!!」


ここの教団員は菖が既に人でないことを知っている。

再生能力以外は子供程度の力と思ってはいるが、言い知れぬ不安に万を期した戦法を取ことを決めた。



菖「退けよクソ共・・・」


「抑え込めぇ――っ!!」


教団員達は、四方から菖へ一気に詰寄る。



菖「上等だ!!ぶっ殺すッ!!!」





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