過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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◆wPpbvtoDhE
[saga]
2013/01/26(土) 02:30:25.53 ID:jFt7J7hF0
菖「ぐっ・・・ぅ・・・!」
―――――ズチュッ!ブシュゥッ!!
菖「っあ!が・・・・!」
けして長くはない己の腕で、胴に突き刺さっている幾多の器械を抜き取った。
痛みに悶絶するも、すぐに治癒される体であるからこそ、思い切って引き抜きその痛みに耐えられる。
「ひっ・・・ぁ゛・・・」
「一旦引いたほうが・・・」
先程まで勢い付いていた教団員は、残るが五人となり且つ武器を手放したこともあって、戦意を喪失しかけていた。
菖の持つ戦闘力はもそうだが、特に精神の強靱さは化け物に近い域だと痛感したのだろう。
血を浴びて殺意を露わにする菖が放つ殺気は、確かに人のモノとは思えないほどだ。
菖「・・・!・・・」
「おい、どうなってる!」
「まだ捕らえてないのか!?」
ドタドタと足音が近づいてきたかと思えば敵の増援がワッと室内へと押し寄せた。
「やっと来たか!」
「気を付けろ!アイツは殺しても死なない!!」
菖(マトモに相手にするべきじゃない・・・・一気に屋外まで抜けるか)
教団の連中全員を鏖殺したいのはやまやまだが、ここから脱出することが優先だと、少しばかり冷静になる。
菖「ン゛!!」
「ぎゃぁ゛っ!!!」
菖が凄まじい速度で猛進したことに、今し方到着した連中はさぞ驚いただろう。
ドア付近にいた一人の首筋に喰らいつき、体を捻らせてグチュリと皮膚を噛み切った直後にナイフで頚椎へ一閃。
「ごっ!!?」
その一連の流れは計算されていたかのように流麗で素早いものだった。
頚椎への一撃は即死するほどのものだったのか、喰われて刺された教団員の体はこの世から消失した。
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