過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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◆wPpbvtoDhE
[saga]
2013/02/02(土) 02:08:26.06 ID:B2qTmEea0
菖(いい加減に・・・!)
菖(しやがれ!!クソ虫がッ!!!)
ドガンッ!!!
天牛蟲「ッ゛!!?」
突如、天牛蟲は意識を狩り取られそうになる。
蟲の複眼をしても捉えきれない位置である真下から、菖の膝蹴りが天牛蟲の頭部へと凄まじい衝撃を与えていた。
ここに在る妖魔とは、根本的に一見する姿とは性質が違う。例え虫の姿をしていようとも、思考自体は人間並みにある。
人並みの脳を持ったはずの天牛蟲は何が起きたか理解が出来ないままにふらつき、後方に後ずさる。
確かに理解し難い攻撃であった。首と胴体が分断されたにも関わらず攻撃可能な人間が存在するとは・・・・。
菖「おらァッ!!!」
よろめいた天牛蟲が体勢を持ち直す前には、首と胴体の血と血が紡がれ元の体に再生。
菖は痛みが消えいる直前にして攻撃体勢に入っていた。
理不尽な痛みに対する怒りが菖の全身を駆け巡り、暫し味わった恐怖は完全に打ち消されている。
二手目の攻撃として、蟲の顎先へ胡蝶刀での一閃を見舞おうと力任せに振りきった。
ジャリィィッ!!!
菖(なっ!?)
獲物とした胡蝶刀は業物でもないし脅威的な鋭さを保持しているわけではない。
だがそれでも今の菖の力を用いての一閃であれば、大概の物体は切り裂くことができたはず。
にも関わらず、天牛蟲の甲殻は傷が入る程度だった。岩を想定させるかのような硬度に菖は戸惑いを隠せない。
天牛蟲「ギュギイィ゛ィ!!!」
この人間は危険だ。本気で殺しに掛かるべきだ。と、即座に判断した天牛蟲は脚二本を使い細切れにしてやろうと振りかぶった。
ガギィッ!!!
菖「ッ゛!!!」
二本の鈎爪を寸前の所で受け止めることに成功。ナイフと胡蝶刀が防御手段として成す。
巨躯な姿は硬度及び絶対的な力を大幅に上げているものの、素早さまでは虫本来のそれとはいかないことが幸いした。
天牛虫は押し切ろうと試みるが、人外となっている菖の力は引けを取ることがなく、刃と鈎がギリギリと甲高い音を鳴らすにとどまっている。
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