過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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43: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/02/15(金) 20:46:45.90 ID:5qlRpJT40

水無瀬(嘘、だろ・・・!?)

ミラーに炎の眩さが現れた途端、リアブレーキを踏みターンドリフトにて進路を反転。


水無瀬「おい!!おいっ!!?」

蟲はのたうち回り、動きがやおら大人しくな る。
そのことも遇ってではあるが、命を顧みず戦った菖の傍へ駆け寄った。


水無瀬「っ・・・!」

菖「がっ!!あ・・ぁ゛あ・・・!」

当然ながら、菖の衣服にまで炎は燃え広がっている。
丈夫な革手袋を着用していたこともあり、そのまま火を払おうと水無瀬は救助を試みた。


水無瀬「大丈夫か!?」

菖「大っ・・・丈夫」

水無瀬「!!?」

目を疑った。
ヘッドライトと天牛蟲に引火した炎より照らされた菖の体は、当然ながら衣類は焼け落ちて裸 同然にある。
そこさほど気にならない・・・・・驚いたのは、焼けた皮膚や大きく出血している傷口が、みるみると再生していくことだ。


菖「へへっ、勝ったぞ・・・!」

水無瀬「お前・・・何者だ?」

菖「・・・・・」

ヘルメット越しで顔は見えないが、怪訝を通り越して不可思議な声を出している人。
助けてくれたけれども、見ず知らずの人に事情を話すべきか少し迷いが過ぎる。


水無瀬「・・・・・」

押し黙るかのように沈とした菖の表情を見た水無瀬も、それに気付く。何かしらの事情があって話難いことなのだろうと。


   ぎゃああぁああっ!!!


水無瀬「!?」

菖(憲及とかいうヤツの声・・・?)

蠢きのような遠鳴が森に響き渡った。
距離は離れているのだろうか、少しばかり木霊した後にその音声は止む。




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