過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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51: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/02/20(水) 23:01:49.60 ID:wCETjyJg0


菖「大体!!お前だって命狙われてブチ切れかけてただろ!?」

菖「そんで面白いって何だそりゃ!?あァ!!?」

水無瀬「まぁ聞けよ」

本気で怒っている。それも自分の発言が原因で。
それを理解したうえで、菖の口上に割って入った。


水無瀬「俺はな、お前の痛みなんか知らねぇよ」

水無瀬「端々聞いて想像したつもりじゃいるが・・・んなもん、本人にしか解るわけない」

水無瀬「けど、酷い目に合ったってことは、さっきの戦闘でも、お前の言葉からも伝わる」

菖「じゃあ、慎めよ・・・」

再び真摯な口調に変わったことが、菖の心を少しばかり落ち着かせた。


水無瀬「少なくとも、俺が今まで見てきた連中よりも、教団の奴らは糞ったれなんだろ?」

菖「ああ、とんでもない屑共ばっかだ」

菖「人を人とさえ思わないような・・・畜生共だらけさ」

思い返した。
血を採取される拷問。いや、拷問という表現では生易しい。永遠とさえ思えるほど長い時間、手首を抉られ続けた。
その餌にされた子供達。躊躇なく頭に刃を叩き込まれていた。一瞬で消え去った生贄だっている。
それだけじゃない。そうなる前にも、私が、私達が受けた苦痛は・・・・・。


水無瀬「そんなゴミ屑は生かしとくべきじゃねぇって思うけど・・・どうだ?」

菖「当然・・・殺すべきだ」

仇が眼前とあれば、今すぐにでも引き裂いて嬲り殺しそうな目をしている。
尋常じゃない怒りが双眸より、物質とさえ錯覚してしまいそうな殺気が、全身から溢れ出ていた。


水無瀬「そろそろ判っただろ」

水無瀬「楽しくやるのと、つまらないと感じながらやるじゃ・・・前者しかないってな」

菖「そーいうこと、ね」

教えるべきだと思った。
これほどまでの痛みを味わい、尚且つ苦悩の中に居るのなら、せめて後悔しない生き方を。


水無瀬「負けても勝っても、楽しく生きてりゃ悔いなんて残らないだろ?」

水無瀬「それに、楽しみながらやってりゃ意外とどーにかなるもんさ。気楽にやろうぜ」

菖「ちぃとばっかし理解し難いよ。アンタは」

平和ボケ・・・・・といった人種ではないらしい。
私が水無瀬の何を知っているわけでもないし、水無瀬が私の何を知っているわけでもないが、どうも悪い奴じゃなさそうだ。




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