過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
1- 20
54: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/02/21(木) 01:42:40.68 ID:PjVVij7u0


水無瀬「ちょっとキツイこと言うけどな、普通に考えてもみろよ」

水無瀬「不死身ってお前、気ぃ狂うぞ絶対」

菖「・・・なんで?」

水無瀬「人間、いつかは死ぬだろ?寿命とか死んだりとか」

水無瀬「その終わりが無いってことは・・・あれだ。“終わり”が無いんだ」

菖「んー・・・ん?」

終わりが、ない?
どういったことなのか、想像力が乏しいせいかイマイチ解らない。


水無瀬「体は老けるのかどうか知らねぇけどさ、出会った人がみんな年食ってく中、お前だけが止まったままになる」

水無瀬「考え方次第だが、世界から菖一人が取り残されたも同然だぞ」

水無瀬「気の持ちようじゃ永遠を楽しむことが出来るかもしれないけど、いつかは絶望しそうな気ぃするわ」

菖「あぁ、なるほど・・・確かに怖いな」

やっと意味が理解出来た。これは怖い。
想像してみたが、水無瀬と同じく自分も発狂するなり絶望して動きを止めそうな気がした。



水無瀬「いやいや、他人事じゃねぇだろ!?マジでヤバいぞお前の状況!!」

菖「ははっ」

他人事でここまで熱くなった水無瀬を見ると、思わず笑ってしまった。


水無瀬「・・・・・」

水無瀬「悪い。なんつーか・・・そのだな」

笑みを零したことを、気が狂いかけていると判断したのだろうか。急にしおらしくなるとは。


菖「私は不死身なんかじゃないよ。割と普通に死ぬから心配するなって」

水無瀬「・・・お前、それ先に言えよ」


菖「と言ってもまぁ、まだ死ぬつもりはないし、死ぬわけにいかないんだけどさ」

水無瀬「そりゃあな」

心配して損した。と言わんばかりに、新しい煙草のフィルターを剥がす。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
67Res/79.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice