過去ログ - BAOHAZARDin幻想郷…エロ小説を出来るだけホラー風に書いてみた
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[saga]
2013/01/23(水) 21:56:45.03 ID:S505tK/DO
「師匠様、ただいま戻りました!」
元気よく声をあげた。声は玄関から屋敷中に広がっていき、やがて反射して戻ってきた。
「……あれ?師匠?」
首を傾げながら、鈴仙は玄関の敷居を跨いだ。屋敷内からは物音一つ聞こえない。
「……あれ……誰も居ないんですか……?」
鈴仙が屋敷を出たのは3時間程前。竹林の奥に生えている薬草を取ってくるようにと、師匠である永琳に頼まれたのであった。
「……あれ……なんか寒いな……」
屋敷からな妙な物寂しさが感じられる。鈴仙には、それが3時間前までの屋敷の雰囲気と全く違うのが分かった。
……何かがおかしい……
「………」
周りを見渡しながら足を進める。彼女の警戒心は、かなり強かった。このちょっとした異変が、彼女の中の何かを刺激した。
ギギ……
自分の足音すらも響き渡る屋敷の静けさ……。彼女の緊張をさらに増幅させる…。
ギギ……ギギ…ドン
「!?」
自分の足音ではない、明らかに異質な音が割り込んできた。彼女は背筋に電気が走ったかのようにビクッと揺れ、直ぐ様周りを見渡した。
「……誰……?」
前を見て、右を見て、左を見て、後ろを振り向き、また前を見る……。自分の周りを忙しなく見回し続けた。
しかし、なんの変化も見られない……
……ふと、自分の首筋に熱を感じた。
急いで後ろに振り向いた。しかし、やはり何もなかった。
……また首筋に熱を感じる……
……近くに…誰かいる……?
しかし、4方を見回しても誰も居なかった……。
……彼女は気付いた。左右前後は見ているが、まだ“上”を見ていないことに……。
彼女はゆっくりと首を後ろに倒す……
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