1:Prologue[saga]
2013/01/24(木) 20:07:36.06 ID:JI4tXZE/0
あるところに、5人の女の子がいました。
大人しいけれど、誰よりも優しい女の子、まどか。
おしとやかで、ちょっぴり寂しがりやな女の子、マミ。
元気いっぱいで、お調子者な女の子、さやか。
自分勝手だけれど、ほんとうは思いやりのある女の子、杏子。
そして、クールでどこか謎めいた女の子、ほむら。
ある日、彼女達は病気で寝たきりのおばあさんのもとへ、順番にお使いに行くことになりました。
おばあさんは、森の奥深くに建つお家に、ひとりで暮らしています。
「森の奥の家へ行くときは、決して道から外れないようにね」
女の子たちは、そのように言いつけられました。
森の中にはオオカミがひそんでいて、女の子たちが迷い込むのを待っているのです。
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2:Prologue[saga]
2013/01/24(木) 20:08:28.86 ID:JI4tXZE/0
――けれども。
3:Madoka[saga]
2013/01/24(木) 20:10:34.24 ID:JI4tXZE/0
最初にお使いを頼まれたのは、膝に乗せた真っ白なノートにらくがきをしていたまどかでした。
まどかはペンを動かしていた手を止め、椅子から立ち上がると、
バスケットにパンとワインを入れて、おばあさんの家へ続く道を歩き出しました。
4:Madoka[saga]
2013/01/24(木) 20:11:19.35 ID:JI4tXZE/0
深い森に囲まれた道は、まっすぐにおばあさんの家へ続いています。
このまま歩いていけば、すぐにおばあさんの家へ着くでしょう。
赤いリボンで2つに結わえた髪を揺らしながら、まどかはのんびり歩いていきました。
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