過去ログ - 勇者「童貞を捨てたいです王様」王様「うむ、わかった」
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[saga sage]
2013/01/30(水) 23:07:08.87 ID:/IEAiLsDO
勇者「じゃあ出発だ!」
──ぶしゅー。
女「お三方、おびただしい量の血が噴出していますが大丈夫ですか?」
商人「大丈夫だ、問題ない」
戦士「……少女は来ないのか?」
少女「そうですね……」
少女(ん? 考えて見ればこれはチャンスでは?
敵はモンスター二百体、対する彼らは三人。放っておいたら勝手にDEATHってくれるのは間違いありませんし……)
勇者「事態は一刻を争う、早く決めてくれ」
少女「さいですか……すみません、私はここまでです」
商人「仕方ないな」
戦士「……ところで、モンスターに襲われた村はどんな村なんだ」
女「はい、私たちの村はこの辺り一帯で最大の湯量を誇る温泉村でして……」
少女「……温泉村……だと……?」
女「はい、特に女性には『豊乳の湯』と呼ばれるおっぱいが大きくなる湯が人気でして……しかしモンスターに襲われた今となっては、いつ源泉を潰されるか……」
少女「時は一刻を争う! これより貴様らはわたしの指揮の下、温泉村奪還作戦を行ってもらう!」
勇者「しょ……少女?」
少女「口答えはするな! 貴様らチンカスに許される言葉は『はい』か『イエス』のどちらかだけだ!
返事はっ!?」
勇者「は、はいっ!?」
商人・戦士「イエス!? イエスッ!!」
少女「貴様らチンカスにわたしが求めるのはただ一つ。悪鬼羅刹の如き奮闘で我が敵を殲滅すること!
忠勇無双の兵すら足蹴にする活躍で、女子供すら情け容赦なく誅殺する外道の兵のみ!
覚悟は!?」
勇者「えと……女子供まで手にかけるのはちょっと……」
少女「しゅっ」
──ザク。
勇者「グハーッ!?」
少女「貴様らに許された言葉は『はい』か『イエス』だけだ! 返事は!」
商人「はい!」
戦士「イエス!」
少女「よし! ならばいざ行かん我が天意に基づく無慈悲なる戦士達よ!
ファンファーレもパレードもない死山血河をただひたすらに乗り越え進め!
わたしの温泉のために!!」
勇者「はい!」
商人「はい!」
戦士「はい!」
女「……村のためじゃないんだ」
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