過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」咲「24！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」咲「24！」【鶴賀】

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824: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/01/30(水) 01:37:54.10 ID:NdGy2RGU0
京太郎「そんなことないって」

京太郎「俺も目が覚めた……ああ、眼が覚めたとも」

咲「でも、別れるのは――」

京太郎「――やりすぎなんかじゃない」

京太郎「きっと、このまま進んでいても、ずっと泥沼に沈むだけだったから」

京太郎「希望も絶望もない、よくわからない場所に着くだけだっただろうから」

京太郎「戻れてよかった」

京太郎「そして、俺達二人を戻してくれたのは、お前だ」

京太郎「モモに喝を入れてくれた」

京太郎「それは、俺にも伝わった」

京太郎「よくわからないものから、漸く恋とか、愛とかそういうのを見つめられるようになったんだよ」

咲「それなら……なんで別れちゃったの？」

京太郎「だから別れたんだよ」

京太郎「別れたままやり直そう……なんて虫がよすぎるし」

京太郎「そもそも、そんなことできるわけないんだから」

咲「……」

京太郎「そりゃ、悲しいけどさ」

京太郎「でも、正しいとも思う」

京太郎「そして、その正しさをくれたのは咲だよ」

咲「……」

京太郎「ありがとう」

京太郎「……ありがとう」ﾅﾃﾞ

咲「ふぁ……ぁ」

咲「……京ちゃん、頭」

京太郎「……ああ、つい撫でちゃった」

咲「……もう」

咲「私だって女の子なんだよ？」

京太郎「そういえば、そうだったな」

咲「そういえば……って」

京太郎「……はは」

咲「もう」

咲「でも……よかった」

咲「それなら、私も京ちゃんの助けになれたんだね」

京太郎「ああ、お前は俺を救ってくれた、救世主みたいなもんだ」

咲「そういうのはダメなんじゃなかったの？」

京太郎「そうだっけ？」

咲「そうだよ」

咲「……本当によかった」

咲「おせっかいにならなくて……京ちゃんを助けられて」

咲「これで、漸く恩返しできたから、ね」

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