過去ログ - 少年「魔方陣……服従……の術式ですか?」先輩「そうだ」
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70: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/16(土) 23:51:07.28 ID:/ba7e4tIo
 すべて夢であったなら。月並みだが、少年はそう思った。けれど、視覚以外の感覚がそれを否定している。

「それにしても、すごい臭いだ」

 先輩が言うように、嗅覚はその最たるものだった。
 立ち込める小便の臭いは、その元を出した張本人でさえ、顔をしかめるものだというのに、先輩の言い方はさほど気にしていないようであった。

「すいません……」

「君が盛大に顔にかけてくれたから、口にも入ったし」

 そんな酷い状態なのに、声の調子は変わらないらしい。そうなった元凶も彼女自身なわけだし、少年は思わず呟いた。

「……それ先輩が」

「ん?なにかな?」

「い、いえ、それは……」

 あなたのせいだ。言えるわけがない、そんなこと。
 明らかに言動がおかしいこの人に、今そんなことを言えば、どんな事態になるか。また狂った命令をされかねない。誤魔化そうとして――

「――それは、先輩のせいじゃ、ないですか」

「ほう」

 彼の口は、その意思に従わなかった。

(な、なんで)

「そういえば、さっき嘘をつけなくしたんだったな」

 確かに、そんな命令もされていた。これはもう、どうしようもない。

「う……あ……」

「さて、私のせいだと、君はいいたいわけだな?」


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