2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/27(日) 01:30:40.70 ID:y4hmwWKDo
「年が明けたら事務所を辞めるつもりだ」
「……え」
ずっと続くと信じていたこの楽しい時間。
それが音を立てて崩れていくかのような感覚に少女は陥った。
「…………」
「……そっか」
「……」
「わかったよ」
「……」
「ミキが嫌いなら嫌いって、そう言えばいいじゃない」
「……違う」
「違わないッ! ミキ知ってるんだから!!」
「……!」
「そんな、そんな……取ってつけた理由で……子供だと馬鹿にして……!」
「俺は、美希のことをいつも一人の人間として接してきたはずだ」
少女の激昂にも、彼は冷静に語りかけた。
「そんなの知らない。それじゃあね、そこの人」
「美希!」
彼に背を向けて少女は歩き出す。
「嘘つき」
一つの言葉を残して。
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