過去ログ - 美希「忘れてた想い出のように」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/27(日) 21:59:07.86 ID:y4hmwWKDo

少女は尋ねる。


「寂しい?」

「……なにがだ」

「だって……ロケで……沖縄に行っちゃったから」

「…………そうだな」


素直に応えたことを淋しく感じた。


「あのね、……ミキ……自分勝手なこと、もう言わないから」

「……?」

「みんなの為にも、居て欲しいの」

「……」


不安で満たされた気持ちを、少しずつ吐き出していく。


「もうすぐ、年が明けちゃうでしょ……」

「……そうだな」

「どうしても……なの?」

「……うん」

「……」


少女は小さく息を吐く。


枯れた木を横目に見ながら二人は目的も無いまま歩いていく。



「千早が……笑ってた時のこと……覚えてるか?」

「……うん。……ケーキ食べたときのことだよね?」

「そう。……あの時教えたのは……寂しかったという……俺の本心」

「え……?」


少女は驚いて遠くをみつめたままの彼をもう一度見つめる。


「みんなとの別れが……決まっていたから……な」

「寂しいと思ってるのに……それなのに……行かなくちゃいけないの?」

「……あぁ」

「…………」

「でもな」

「……」


彼は見つめ返す。


「みんなが居てくれた……美希が……そんな俺を気遣ってくれるように……傍にいてくれた」

「……っ」



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