過去ログ - 「そんなことより野球しようぜ!」
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42: ◆CIZA6sfEUc[saga]
2013/02/17(日) 16:31:23.57 ID:ps8kQCJco
連れて行かれたのは個人経営の喫茶店だった。

「俺、放課後ティータイムなんて趣味はねえぞ」
「俺だってないよ」

店に入る様子はない。
向かいのコンビニに引きずり込まれた。
なんとなくテリーに会わせて雑誌を立ち読みする。

「そろそろかな……」

お前は探偵か。

「ほら、来た」

通学鞄を置いて、制服から着替えたのだろう。
トートバッグを肩に提げた、私服の晶がやってきた。
ややタイトなTシャツにショートパンツ。
適当な格好なのに、様になっている。
長い脚の形が良くて戸惑った。

「晶ちゃん、あそこでバイトしよる」
「しよるって言われてもな、俺は困るぞ」

何しに連れてきたんだ。

「何か事情があるのかもしれない」

しばらくして、制服に着替えた晶が店内に出てきた。

「野球辞めるほどの事情か」
「さあ? 挙動が怪しいから尾けてみただけだから、これ以上のことは知らん」
「お前当たり前みたいに言うけどやってることキモいな」

さすがに俺も引く。

「人聞きの悪いこと言うなぁ。多少手段を選ばないだけだよ」
「それで、どうするんよ」
「どうもしないよ。帰る」

野球辞めるほどの事情って何だ。
晶ほどの女が、辞めるほどの事情って何だ。




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