過去ログ - 【安価】インデックス「いい加減私も怒るかも」フィアンマ「……ふん」
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[saga]
2013/02/08(金) 15:58:21.72 ID:8ZmXMy9x0
神裂「ですが、犯罪は犯罪です」
すぅ、と深呼吸をして。
彼女は凛として、"結果"を告げる。
神裂「建宮は幽閉500年の処罰を下されました」
恐らく、魔術的な処置を施して、だろう。
だが、五百年の間に死ぬことは想像に難くない。
神裂以上に年端もいかない少女の純潔を身勝手に奪ったのだから、当然の処置とも言えた。
神裂「天草式十字凄教は、これからは私が引き継ぎますので…よろしくお願いします」
フィアンマ「まぁ、関わることは無いだろう。……そもそも、何故出て行ったんだ」
神裂「………みっともない身の上話ですが、…聞いてくれますか」
家の前で立ち話というのも疲れる。
そんな訳で、フィアンマと神裂は近くの公園へ移動した。
噴水前の石段へ腰掛け、神裂は俯いて話す。
自分が聖人であること。
聖人は幸運であること。
幸運故に、周囲の人が皆彼女を庇って死んだこと。
彼女の意図するところではなくとも、誰かが彼女の幸運で傷つくこと。
神裂「………嫌でした。耐えられませんでした。私に生きる術を教えて下さり、優しくしてくださった、大切な仲間が、…死んで、或いは傷ついていくことが。……だから、逃げました。私は弱虫なんです」
フィアンマ「………」
神裂のような聖人とは違うが、体質的には彼女の上位互換にあたるフィアンマには、その気持ちが理解出来る。
大規模な事故が起きたとして、沢山の死体の中、たった一人生きて無傷であるのは、辛い。
幸運は、時として大きな不幸をもたらす。
神裂「私のこの弱さが、勇気の無さが、…巡り巡って、五和をこうして傷つけてしまいました。人を見る目もなく、…後任を押し付けて、逃げ出して。……情けない」
フィアンマ「……だが、誰も見捨ててはいない。自分が悪いと、責任を誰にも押し付けていない。それは優しさだ」
弱さでも情けなさでもない、とフィアンマは首を横に振る。
フィアンマ「お前は強い。腕力や運もそうだろうが、…芯の部分が。だが、何が悪いのかはいまいちわかっていないな」
神裂「……何が、…悪いのか…?」
フィアンマ「…悪いのは、お前のその優しさ―――弱さではなく、…傲慢さだ」
神裂「傲慢、」
そんなことはない、と言い返そうとして。
彼は言葉を続けた。
フィアンマ「自分は聖人だから。幸運だから。周囲は自分を庇ってしまう、死んでしまう。だから自分は一度その場所を離れよう、…傲慢だよ。お前を守ろうとした人間が、お前を慕っているから、共に戦いたかったから守ったということを、まるでわかっていない。自分は強いから、周囲は自分に守られていれば良いんだ。……そういった思考がなければ、逃亡などしないだろう。その傲慢さが問題点というだけだ。人を見る目だとか、勇気の無さが問題なのではない」
神裂は黙り込む。
自分の中に、そういう部分があったことを、認めなくてはならないだろう。
上位から助ける、救う。自分が居れば周囲が不幸になるから、離れて"あげる"。
神様でもないクセに、傲慢な考えだ。
フィアンマ「……言い過ぎたか。優しく指摘する、というのが苦手なものでな。すまない」
神裂「
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