過去ログ - 【安価】インデックス「いい加減私も怒るかも」フィアンマ「……ふん」
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830: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/10(日) 01:50:01.00 ID:p6+2yh8m0

五和「あなただからこそ、なんですけどね……」

ぼそり。
聞こえないように、呟いてみた。
いざという時の直感は悪く無いのに、こと恋愛ごとに対し、彼は疎い。
或いは、恋愛ごとで痛い目に遭ったが故に、気づかないようにしているのか。

五和「あ、お皿洗いやっておきますね。ご主人様はお先にお風呂へどうぞ」

フィアンマ「…そうするか」

こくりと頷いて、彼は浴室へ消える。
五和はのんびりと食器洗いをしながら、まだまだ道のりは長く険しいなあ、と肩を落とした。



八月、二十一日。
夕方五時。十七時。
御坂美琴は、震える指で、携帯電話を操作した。

絶対能力者進化実験。

自分のせいで、クローンの少女が生み出されて。
そして、演算結果に従って、学園都市第一位に殺された。
自分のせいだ、と思った。自分が、あんな安易にDNAマップを提供してしまわなければ、こんなことにはならなかったはずだ。

美琴「……、」

『樹形図の設計者』は、研究所側からハッキングして破壊しておいた。
だが、それだけでは、実験は止まらない。

だから、今夜。

御坂美琴は、自殺すると、決めた。
自分が一手で死ぬことで、計画をおじゃんにしようと、思ったから。
出来るだけのことをして、思いつめた結果だった。

美琴「………」

そして、彼女は。
携帯電話を弄り。
恩人且つ、親友になってくれると言ってくれた、優しい男性へ電話をかけた。
別に、助けて欲しいと言うつもりはない。自分一人でやれる。そして、確実に死ぬべきだ。

フィアンマ『…お前か。どうかしたのか』

日本の現在時刻が午後五時ならば、イタリアは午前九時。
御坂美琴は、一人。鉄橋の上で、泣きそうになりながら、それでも気丈に言葉を紡いだ。
如何にも、普通の世間話のように。
彼に、その携帯電話はまもなく使えなくなる、と伝えなくてはならなかったというのが、理由。

他にも。

最期に声を聞きたかった相手が、彼だった。

美琴「>>832


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