過去ログ - 幼魔「かちこち、ごうごう、ひゅおん、どかん」
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◆QkRJTXcpFI
[saga]
2013/02/05(火) 23:42:43.73 ID:WyNqSnlJ0
青年「ふう、お風呂いただいたよ。幼魔ちゃんは?」
占師「寝たよー」
幼魔「」スゥ スゥ ギュッ
青年「はは、膝の上で寝てる。すっかり気に入られたみたいだね」
占師「そうでもないかな」
青年「そうなの?」
占師「この子はあたしが人間じゃないって見抜いてるんだよー。神の使徒は、正確には人間と異なるから。それにあたしの場合は、ね?」
青年「それもそうなのかな。僕も自分のことは熊だって偽ってるし」
占師「……なぜに熊? って、なるほどー。おねーさん納得しちゃった」
青年「なにに納得したのさ」
占師「むふふー憎いねこのこのーっ」
青年「ん?」
青年「……んん?」
占師「そんな真剣に悩まなくてもいつかわかることだよ勇者くーん」
青年「じゃなくて、幼魔ちゃん。なんか……漏れてない?」
占師「おしっこ!?」ガバッ
占師「……って、シリアスな話だったんだねー」タラッ
熱にうなされたように息を荒くする幼い魔物は、
こぽこぽと口から溢れだす紫煙の何かに苦しむ。
毒々しさが床を埋めていき、
その頃には全身から漏れだしていた。
幼魔「はっ……はっ……」
部屋に充満していく紫煙。
体を緊張させる膨大な魔力。
幼い魔物の制限は解かれた。
全てから自由となった。
身に余る魔力を縛る枷さえもが――解かれた。
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