過去ログ - 幼魔「かちこち、ごうごう、ひゅおん、どかん」
1- 20
93: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2013/02/05(火) 23:42:43.73 ID:WyNqSnlJ0

青年「ふう、お風呂いただいたよ。幼魔ちゃんは?」

占師「寝たよー」

幼魔「」スゥ スゥ ギュッ

青年「はは、膝の上で寝てる。すっかり気に入られたみたいだね」

占師「そうでもないかな」

青年「そうなの?」

占師「この子はあたしが人間じゃないって見抜いてるんだよー。神の使徒は、正確には人間と異なるから。それにあたしの場合は、ね?」

青年「それもそうなのかな。僕も自分のことは熊だって偽ってるし」

占師「……なぜに熊? って、なるほどー。おねーさん納得しちゃった」

青年「なにに納得したのさ」

占師「むふふー憎いねこのこのーっ」

青年「ん?」

青年「……んん?」

占師「そんな真剣に悩まなくてもいつかわかることだよ勇者くーん」

青年「じゃなくて、幼魔ちゃん。なんか……漏れてない?」

占師「おしっこ!?」ガバッ

占師「……って、シリアスな話だったんだねー」タラッ


熱にうなされたように息を荒くする幼い魔物は、
こぽこぽと口から溢れだす紫煙の何かに苦しむ。

毒々しさが床を埋めていき、

その頃には全身から漏れだしていた。


幼魔「はっ……はっ……」


部屋に充満していく紫煙。
体を緊張させる膨大な魔力。

幼い魔物の制限は解かれた。
全てから自由となった。

身に余る魔力を縛る枷さえもが――解かれた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
294Res/200.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice