過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「25です」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「25です」【鶴賀】

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55: ◆tXdh2WZ0lM[sage]
2013/02/02(土) 02:17:50.37 ID:bNassGNv0
やえ「これはだな」

宥（……でも、どうやってプレゼントとつなげるんだろう）

玄（それはちょっと気になるのです）

やえ「……あー」

やえ「色々あって、つまるところ私の料理の才を髪が認めてくれた証なんだ」

宥玄「端折った！？」

やえ「そんなわけで、この天より授けられた才能を満遍なく使った、至高のケーキを君にやろう！」

京太郎「え、あ、ああ、はい」

箱につまった……ケーキらしい……を受け取る。

……ええと。

どういう反応をすればいいのだろう。

やえさんは動かない。

それなら、まだ渡すものがあるのだろうか。

俺は、しばらくじぃと立ってみる。

やえさんはじぃ、と俺を見つめる。

……えっと。

やえ「……その人形は、王者たる私が作った君をかたどった人形だ」

灼（……あれ、京太郎君だったんだ）

やえ「そして、そのケーキは、至高の一品だ」

京太郎「らしいですね」

やえ「……」

京太郎「……」

やえ「……な」

やえ「何か言うことはないのっ！｝

京太郎「……へ？」

やえ「だって、一級芸術品と三ツ星料理を君のために用意したんだから！」

やえ「だから、えっと、その、ほら！」

京太郎「……ああ」

京太郎「ありがとうございます」

人形と箱をその辺において、思わず彼女の頭に手を載せた。

そして、撫でる。

なんていうか、それが一番正しいような気がして。

やえ「な……っ！」

京太郎「いや、本当ありがとうございます、超うれしいです」

やえ「そっ、その態度が感謝の態度か、このニワカ！」

京太郎「いや、もうすっごい感謝してますって」

京太郎「なれない裁縫をがんばってくれたんですもんね」

やえ「べっ、つに、そんなんじゃない！」

やえ「私の才能を遺憾なく発揮した結果で――」

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