過去ログ - 上条「…お前なんか、嫌いだ」ふぃあんま「…え」一方「帝督、好きだ」
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20: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/01(金) 17:58:21.69 ID:NAmr+m1x0

白い少年が、歩み寄ってくる。
攻撃性が抜け、怯えだけが残る体が震えた。

「帝督」

彼は、垣根の前で地面に膝をつく。
まるで幼児にするように、視線の高さを合わせ。
そうして、困ったように微笑みかけた。

「オマエ、バカだよなァ」

唐突に、罵倒された。
細い毒手が伸び、垣根の身体を抱きしめる。
怯えに固まったまま、垣根はのろのろと首を傾げた。

「な、ん」

で。
追いかけて、きた。

言葉にならない部分を読み取って、一方通行は小さく笑った。

「遠まわしだろォが何だろォが、告白したンなら答え位聞きやがれバァカ」
「だ、って…嫌だろ、お前。……わかりきってる答えなんざ要らねえんだよ」
「別に嫌じゃねェよ」

ぺた。
額と額がくっつく。
極至近距離にある紅い瞳は、優しい色をしていた。

「オマエは、今日まで、俺の為に色ンな事をしてくれた。何の義理もねェのに」
「………」
「本来、俺が直接守るべきものの為にまで、命を張ってくれた」
「……、…」
「最初の印象は、最悪に決まってる。オマエもそォだっただろうしな。だが、感情ってのは変化するモンだ」
「………」
「ンで、俺はお前を追いかけながら考えた。考えて考えて考えて、答えを出した」

そして、打ち出された答え。

「一方通行」

一線を越える。
その恐ろしさに、垣根帝督は制止するかの様に声を上げた。
だが、声は止まらない。もう迷うことはない。


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