過去ログ - 上条「…お前なんか、嫌いだ」ふぃあんま「…え」一方「帝督、好きだ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/02/01(金) 17:59:53.76 ID:NAmr+m1x0
垣根が怯えというインクで引いた一線。
それを、一方通行は軽々と飛び越えた。
「オマエが怖がってンなら、何度でも言ってやる。好きだ」
「……、…お前、…馬鹿、野郎」
「結婚もガキも世間体も要らねェ。別れるつもりもねェ」
「………」
聞いていたのか。
あの、カブトムシ05との対話<ひとりごと>を。
垣根は、乾いた笑い声が零れていった事を知覚する。
何だ。
もう、ずっと前に、バレてしまっていたのか。
「は、はは…ははははは…、…俺、馬鹿みてえ…」
「だからバカっつったンだよ」
「……あり、が、…とう」
安堵して、体から力が抜けた。
今更になって、暴走した羽状の未元物質が突き破った皮膚がじくじくと痛んでいる。
裏路地だから。
暗闇だから。
安心した、から。
理由を自分の心に並べ立て、垣根帝督はぼろぼろと涙を零した。
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