過去ログ - 上条「…お前なんか、嫌いだ」ふぃあんま「…え」一方「帝督、好きだ」
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49: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/06(水) 02:33:35.09 ID:ZmCwxRdg0

『だけどさァ、そんなのあんまりだろ?』

革靴の音が恐ろしい。
何度も攻撃を受け、ボロボロになりながら、それでも一方通行は反射が出来ない。

「ど、ォすれば、良い…ッ」

助けを求めるように、呟く。
息が切れる。もう、走れない。

『この垣根帝督は―――お前のせいで生まれたのに』

一方通行は、壁際へ追い詰められ、口を噤んだ。

『お前のせいだ』
「…何で、俺のせいになりやがる」
『お前がもっと早く、垣根帝督の想いに応えていたら。お前が垣根帝督を怯えさせなければ。この垣根帝督は生み出されることはなかった。お前のせいで、生み出されてしまった。誰からも望まれない生を持つ男を、一人。この世界に』
「ッッ…」

逆恨みも良いところだった。
だが、しかし、一方通行は反撃出来ない。反論出来ない。
何故なら、妹達を一個人、人間として認めているから。
故に、この垣根帝督だって、人間として認めなければならない。
カブトムシ05のことも、人間として認めているのだから。
都合の悪いものは切り捨てて殺す、そんなことは、出来ない。

「……、…」
『…諦めてくれたか? ……ま、安心しろよ。お前を殺して、学園都市をぶっ壊して、あのフィアンマっつうショタもぶち犯してからぶっ殺して。ぜーんぶ壊して殺したら、お前を死後の世界とやらまで追いかけてやるからさ。さて、"この垣根帝督"の未元物質は世界のどこまで通用するかね。楽しみだ』
「…っ…」
『反射してみるか?』
「………」

一方通行の指先が、怒りに震える。
番外個体は、小さく笑った。
幼い子供のように、首をかしげてみせる。

『……殺すのか? 殺せるのかよ? 殺せちまうんだ?』
「……」
『無理だよなあ! 妹達なんて肉人形一体殺す度胸も無かったテメェには!! なあ!!』

叫んで、彼はしかし、未元物質とは違う技術を用いた。
赤い閃光が、一方通行目掛けて飛んでいく。
一方通行が仮に『反射』設定を施したとしても、まともに反射出来るかどうか、怪しい技術だ。






―――魔術。その技術は、こう呼ばれていた。


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