過去ログ - 上条「…お前なんか、嫌いだ」ふぃあんま「…え」一方「帝督、好きだ」
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98: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/07(木) 00:19:00.10 ID:JUd8EGNA0

「…え」

思わず、そんな声が出た。
上条が何を言っているのか、理解できない。
いいや、理解したくない。

「……もう二度と俺に近づくな」
「…なん、…で、」
「……うんざりなんだよ。お前のせいで、何で俺が殺されかけなくちゃならなかったんだ?」

少年の声は冷え切っている。
フィアンマは視線を落とし、言葉に悩んだ。
確かに、フィアンマが居なければ、上条がオティヌスに殺されかけることはなかっただろう。

「幾ら不幸だっていっても、限界があるし」
「……」
「お前は俺が居なくても保護者が居るだろ」
「……、」
「……出て行けよ。話すことなんて何も無いから」

フィアンマは、右拳を握り締め。
きつくきつく、血が出る程に強く握り締め。
そうして、曖昧に、力の無い笑みを浮かべた。

「…いままで、めいわくをかけたな」
「……」

上条は、応えない。

「たしかに、…おれさまにはもう、…いまじんぶれいかーはひつようない。せかいをすくうことをやめたのだから」
「……」
「おまえといっしょにくらすひつようだって、どこにもない」
「……」
「おれさまとともにいることで、おまえのせいめいやあんぜんをおびやかしたことは、じじつだ」
「……」
「わかっていてはなれなかったのだから、かがいしゃもいいところだな」

背を向けて、フィアンマは病室のドア、その取っ手に手をかける。

「………それでも、…おれさまは、だいすきなとうまといっしょにいたかったんだ」





そして、出て行った。


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