過去ログ - セイバー「シロウに一番愛されているのは私ですね」オルタ「あ?」リリィ「え?」ネロ「む?」3ツメ
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210: ◆ecH57LqR9PZC[saga]
2013/03/20(水) 07:58:35.96 ID:TefKljj20
ある意味番外編・士郎さんのバレンタイン〜終焉編〜

〜〜〜第一ステージ:ネロvsガウェイン〜〜〜
「久しいな、白銀の騎士よ」

「遥かな時の向こうぶり、と表現するべきでしょうか」

「詩的で良いな、美しい言葉だ」

紅い皇帝と白き騎士。
向かい合う王と剣。
戦場であるならば決して交わらぬ両者。
それが小さな公園で向かい合っていた。
二人の気配は濃厚。
そこにいるだけで空気が歪むような重さではあるけれど、明らかに王の気が弱い。

「ふぅぅぅう…………」

「随分消耗しているようですね」

「ふんっ」

それもそうだろう、ほんの少し前に人類最古の英雄王と戦い、それを打ち倒して来ているのだから。
紅い皇帝ネロ、本来なら向こうの首魁たるセイバーとの戦いを望む腹積もりではあったけれど、今回は消耗のし過ぎからかつて戦った記憶のある相手を選んだ。
かつて打ち倒して敵ならば少しは手の内も知れているハズと判断し、心を落ち着け剣を構えた。

「…………」

それに呼応し白い騎士も同じく剣を構えた。
エクスカリバーの姉妹剣、その美しき剣を美しき皇帝に向ける。

「…………」

「…………」

二人の間に吹き抜ける風、その流れが止まった一瞬二人は駆け出した―――!!!

”轟ッッッ!!!”

「…………」

「…………」

「…………」

「…………ぐっ、余の剣が一歩及ばぬ、か」

―――交差の瞬間、ただ一合の斬り合いもなく勝負は決した。
一度戦ったことがあるのは白き騎士も同じ。
万全と疲労の差。
そして何より、王に仕えて振るう剣の重み、それが勝負を決したのだろう。
ネロは無念ながらも満足した表情、しかしまだ足りぬと心乾いたまま公園の地面に口づけをした。

「……………………くっ! 暴君ネロ、おそろしい相手です」

皇帝の失墜を見届けた騎士は、苦悶の表情で膝を折った。
好条件が揃い、勝って然るべりな戦いではあった、それでもネロの一撃は騎士の膝を折るに至った。
その実力に冷や汗と、再び立ち合いたい熱を噴出させた騎士は痛みを隠し王の元へ向かった。


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