353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/13(水) 21:19:17.89 ID:DBLQHaVm0
B「馬鹿が…接近戦を、自ら離脱するなんざ」
A「そーかい!」
不意を突き、一度は近接戦闘に縺れ混ませたものの、再度距離を置く。
体術ですら相手に分があると痛感したのだろうか。
A「…!…」ダッ!!
B「あ?」
一度距離を離したのならば右往左往に撹乱するなり遮蔽物を活かすなどの策を取ることが定石。
にも拘らず、銃を構えた敵を正面から相手取るなど正気の沙汰ではない。
B(所詮はガキか…)チャッ
的が9フィート内に入り且つ動きが直進とならば、撃ち出す弾が外れることなど有り得ない。
眼光からリアサイト及びフロントと、線が一つに重なる。
狙いは面を十分に有した正中。照準を合わす動作はコンマ3秒で整っていた。
互いの距離にまだ余裕はある。だが確実に仕止めるべくして、引き金に力を籠める。
B「死ね」グッ
ガキンッ!!
B「…なっ!?」
馬鹿な…ジャム(弾詰まり)!?
起き得ぬ自体を受け、Bの動作は硬直。
プロの殺し屋にあるまじき失態。だが、それは無理もない。
メンテナンスを欠いたことなど一時すらない愛銃ベレッタM92が離反を起こしたのだから。
A「らぁアアッ!!」ダンッ
だが、実際はジャムを起こしてなどいなかった。
Aは先程の近接戦闘の最中、Bの意識を体術に反らす刹那を狙い、銃のスライドレバーを反転。
立て続けにスライドを叩くことにより後退を阻止。引き金を引こうが、ハンマーが雷菅に届き得ぬ事態を引き起こす。
全ては……Aが巧妙に仕組んだ罠であると、彼は知る間をすら与えられなかった。
ドゴッ!!
B「っが!?」
ようやくしと強張った硬直が解除…その理由は、Aの靴底が己の鼻っ柱にめり込んでいたことが原因なのだから。
A「オラオラオラァ!!!!」
ドッ!!ゴッ!!ゴッ!!ドガァッ!!
B「んゥ!?ッ!!バがッ!!!?」
初撃の蹴りは顔面から離れることなく、Aの体はBの真上にまで、ベクトルの赴くままに宙へ踊る。
重力にて地へ引き込まれるより速く、踏み潰しているBの顔面へと更なる蹴りを四連撃も見舞った!!
このほうがよくない?
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