18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:13:38.31 ID:SRiOZAIm0
 貴音「あなた様」 
  
 P「なんだ」 
  
 貴音「何気なく表記されている、その『お湯入れて三分』という文字の裏に隠された想いが、あなた様に分かりますか?」 
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2013/02/03(日) 23:18:32.86 ID:SRiOZAIm0
 P「貴音。どうやらお前は一つ勘違いをしているようだな」 
  
 P「確かにその三分という数字は、開発者の方々の努力の上に存在するものだ」 
  
 P「しかしな、その数字の本当の意味を。お前は勘違いしているんだよ」 
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2013/02/03(日) 23:23:20.87 ID:SRiOZAIm0
 P「もちろん、その時間を導き出した開発者の方々には深く尊敬する」 
  
 P「最初に食した時には、ちゃんと規定の三分間待った」 
  
 P「でもな、ダメなんだよ。……どうしてもダメなんだ」 
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2013/02/03(日) 23:31:00.98 ID:SRiOZAIm0
 貴音「わたくしたちは、人かららぁめんを与えてもらう身……」 
  
 貴音「どんなに狂おしくらぁめんを愛していたとしても、自分たちではらぁめんを作り出すことが出来ない、ひたすらに非力な存在」 
  
 貴音「そんなわたくしたちに、開発者の方々の意図を破る権利はありません」 
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:35:16.47 ID:SRiOZAIm0
  
  
  
 P「お湯を入れたカップ麺の蓋を閉めずに待つ……と、いう事もなァ……」ドドドオォォオォォ…… 
  
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:39:59.29 ID:SRiOZAIm0
 P「ラーメンには悪いと思ってる。……寒いだろうな。風呂上がりで体びしょ濡れのまま外に放り出されるようなもんだ」 
  
 P「しかし……。それで俺が満足できるのなら……」 
  
 P「それでも構わない」 
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:43:17.36 ID:SRiOZAIm0
 P「貴音……。俺もお前も、同じようにラーメンに魅せられし者……」 
  
 P「俺たちはもう基本から脱し、己の、己だけのラーメン道を極めるべきなんだ」 
  
 P「俺は麺を……。最高の麺を追い求める」 
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/03(日) 23:46:10.59 ID:9M1OVxXKo
 ラーメン食いたくなってきたな… 
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:49:54.56 ID:SRiOZAIm0
 貴音「わたくしは……」 
  
 貴音「わたくしは!ただ一途にらぁめんを……。らぁめんだけを求めています!」 
  
 貴音「同じらぁめんと言う括りでも、それはダシ、スープ、麺、具材と、一つとして同じらぁめんは存在しない」 
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:55:42.61 ID:SRiOZAIm0
 P「なるほど……。どうやら、俺たち二人はどうあっても交わる事はないらしい」 
  
 貴音「ええ。そのようですね。互いに互いを認める事は……出来ません」 
  
 P「貴音」 
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/03(日) 23:57:41.20 ID:SRiOZAIm0
 P「……よし、じゃあとりあえずこの話はここで一旦ストップな」 
  
 貴音「はい、承知しました」 
  
 P「…………」グゥウゥゥー 
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