過去ログ - >>2 と >>3のお題で即興SS
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233:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 20:52:33.17 ID:AatOLyPq0
そんな王を無視し、男は続けた。
男「そうだな……町中のパニックの原因を作った奴だ、とでも言って探させろ」
234:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:00:17.40 ID:AatOLyPq0
そう王がつげると、扉が勢いよく開かれた。
飛び込むように入ってきた兵士が早口で話す。
兵士「お、王!町での被害が拡大し続けております。なにか、ご指示を……!」
235:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:03:47.51 ID:AatOLyPq0
兵士「は、はっ!皆に伝え、不審な老婆を探し出します!」
兵士は驚いたように返事をし、部屋を出て行った。
扉が閉まると、王は向きも変えずに言った。
236:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:06:25.33 ID:AatOLyPq0
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兵士「……どういうことだ?」
237:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:10:54.59 ID:AatOLyPq0
扉の前につき、軽く手で叩く。
中から、王の声が聞こえる。
王「老婆だけを中に入れろ!」
238:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:14:29.42 ID:AatOLyPq0
扉が閉まり切ると、物陰から男と姫が姿を表した。
男「部屋から離れろと、部屋の前の兵士に言え」
239:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:16:00.21 ID:AatOLyPq0
王「……お主ら、何者だ」
王が沈黙をやぶり、声を発する。
240:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:21:42.77 ID:AatOLyPq0
時間はおよそ、50年ほども前に戻る。
その町はまだ、町と言えるほどの規模を持っておらず、村といった雰囲気だった。
そんなとき、村にある人型の化け物が現れた。
241:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:23:28.32 ID:AatOLyPq0
しかし、それは化け物などではなく、不治の病を抱えた、人間だった。
体が徐々に腐る。
242:そっきょー ◆4jzar1HOtI[saga]
2013/02/08(金) 21:27:12.28 ID:AatOLyPq0
本来ならば、様々な人から最大限の哀れみを受け、病床で死んで行く運命なのだろう。
しかし、あろうことかその村の人々はその行動とはかけ離れた行動を起こした。
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