過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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178:1[saga]
2013/02/07(木) 23:59:54.72 ID:NfL2XQ1Ro
水中から、両者が上がる。

その上がった片方に、小蒔が嬉しそうに駆け寄った。

京太郎「はぁっ……はぁっ……」

小蒔「で、出来ました！　初めて、私一人で！」

京太郎「……おめでとうございます。それと、ありがとうございます」

穏乃『おめでとうございますっ！』

小蒔「はいっ！」

場違いなほど嬉しそうな彼女の姿に、彼の頬もついつい緩む。
しかし、気を引き締めなければならない。
『千里の道を行く者は、九百里を以て道半ばとせよ』という言葉もある。

まだ何一つとして、終わってはいないのだから。

そして何も、この世界は彼らの為にだけあるわけではない。

彼らに不都合な事だって、きっと起きる。

京太郎「よし、これで２対１に持ち込めば流石に……」

穏乃『私＆京太郎＆小蒔先輩のトリオの初陣だね！　盛り上がってきたー！』

小蒔「（……あれ？　誰か近付いて来た？）」

「【最もされて嫌な戦術は何だと思う？】」

京太郎「！？」

穏乃『！？』

小蒔「……！」

最悪のタイミングでは敵は来ない？
いつだって一対一？
敵は弱い順に来る？
敵は戦力を逐次投入してくる？

甘ぇよ。そう、誰かが言った気がした。

赤ﾏﾝﾄ「【それは戦力の拮抗しかけた戦いにおける横槍だと、私は思う】」

京太郎「あ、あ……」

京太郎「『赤マント』ッ……！？」

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