過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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293: ◆UZq31x4Oik[saga]
2013/02/08(金) 03:05:59.94 ID:b3egWRMto
放たれたる必殺の一撃。

放ったのは殺人鬼、受け止めたのは守護者。

鈍い音と共に、両者の間に火花が散る。
そして生まれた衝撃波は、二人の周囲数ｍに火花の残滓を散らしていく。

そして結果は、殺人鬼が上を行った。

くるりと手首？　ヒレの中間部分を折り曲げ巧みに押し引き。
鍔迫り合いに必要なのは力ではなく技術。
押し合い引き合い、相手の呼吸を読み間隙を突く技巧。

それは何度も、この両者の間で証明されている。

守護者の手から武器が離れる。
いや、数ｍ離れた場所へと弾き飛ばされる。

……だが、しかし。

それと同時に、守護者はあえて踏み込んだ。

京太郎「ああ、鍔迫り合いになったら負けるってのは……前回、身に沁みて分かったからな」

両のヒレを両手で掴み、切れる両手も気にせず動きを止める。
数秒あれば振りほどかれるだろう。技量の差がありすぎて、組み伏せることすら不可能だ。

だが、必要なのは一瞬。一瞬、だけでいい。

そのまま腰の入った膝蹴り。
殺人鬼の体が浮き、中に浮かぶ。
また作られた、一瞬のチャンス。

そのまま体勢を整え、勢いを乗せたハイキック。

箒だけが彼の武器ではない。

高鴨穏乃が側にいる時。

その時だけ、彼の両足は勇者の聖剣に等しい武器だ。

京太郎「穏乃っ！」

穏乃『うん、行くよっ！』

『「トドメの一発ッ！！」』

京太郎の行動を選択して下さい
・攻撃、必殺、防御
・アイテム使用
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>>299

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