過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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311:1[saga]
2013/02/08(金) 03:38:41.84 ID:b3egWRMto
そして翌日。

激闘が空け、まだ何人かは眠気が取れていないようだ。

だが数日後に生徒会の最終メンバー……一年間、この学校を仕切る組織が決まる以上、京太郎は休めない。

そんな彼は昼休み、園城寺怜と昼食を取っていた。

怜「赤い布？」

京太郎「そう。それを巻かれている間、赤マントより弱い奴は一切の力が使えなくなるらしい。推測だが」

怜「取れへんの？　切ったりして」

京太郎「俺よりそっち方面に詳しいらしい巫女さん勢の出した結論が、『手首切断しなきゃ取れない』だ」

怜「うっへぇ……」

力を封じる布。
おそらくだが、赤マントのマントの一部。
その機能は不明。もしも、このまま手首を掻き切る力でもあれば……
手首の下には当然動脈。致命傷だ。

解除するためには、赤マントを倒さなければならない。

京太郎は、そう考えている。

京太郎「つまり、挑戦状だな。俺に対しての」

怜「えろうノリがかっくいーなぁ」

京太郎「俺は決めたぜ、怜。今は10月。今月以内に、必ず」

京太郎「赤マントと、決着を付ける」

怜「止めても聞かんのやろ？　なら、付き合ったる」

京太郎「ありがとな、相棒」

怜「相棒なら、余計な感謝はいらへん」

京太郎「そうだな。……一緒に来てくれ、相棒」

怜「はいよっ」

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