過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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380:1[saga]
2013/02/09(土) 21:55:17.09 ID:mZj9G63Qo
玄「あ、おはよっ。京太郎君」

京太郎「おはよーございます。今日も玄さんは元気そうですね」

彼のいくつかある朝のマラソンコースでは、『松実旅館』という旅館の前を通る事が多い。

中央高校男子の間でも有名な松実姉妹の実家にして、この街最大手の旅館。

旅行シーズンなどは結構賑わっていたり、彼女等の友人達が援軍としてきたりもする華やかな旅館である。

そしてその松実姉妹も熱心に旅館を手伝っており、妹の方は毎朝早くから玄関前を竹箒で掃いていたりする。

だからか、早朝走っている須賀京太郎がこのコースを選ぶと。

高確率で姉妹の妹、松実玄と遭遇する事となる。

京太郎「毎朝掃除するのも大変でしょう？　休んでるの見た事無いですし」

玄「好きでやってることだからね。あ、でも中身の入ってる缶とかが捨てられてるのはちょっと嫌かな」

足を止めて、双方短時間と割りきって雑談。

サボっているわけではない。知り合いが居たから仕方ないのだ、と誰に向けてんだという言い訳を脳内で紡いだりして。

苦笑と微笑みがクルクルと入れ替わり、話題もクルクルと入れ替わる。

京太郎「あー、それは嫌ですねー。町内清掃の時とかは俺もそう思います」

玄「あと、寒さはこれからが本番だけど……冬は布団から出るのもつらいかなぁ」

京太郎「冬の朝の布団は魔力持ってますよね」

玄「あと、おねーちゃんじゃないけどコタツもね！」

京太郎「コタツでアイス食べると異常に美味しいんですよね。アレ、何故なんでしょうか……」

玄「パピコ？」

京太郎「雪見大福派です」

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