過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

↓ 1- 覧 板 20

408:1[saga]
2013/02/09(土) 22:39:59.77 ID:mZj9G63Qo
怜は怜で咲を見付けたので、二人の邪魔をしないように離れた所で雑談している模様。

なんだかんだで『空気を読む』と『あえて読まない』を使いこなす彼女は一流である。

何の一流かは知らないが。

宥「あったかーい……」

京太郎「外は秋冷から向寒に入りそうな頃だってのに、貴女はもう……いや、夏よかマシですか」

宥「皆、私の服装が暑苦しいんだって。冬なのに」

京太郎「そりゃ、見てるこっちがオーバーヒートしそうですよ」

宥「オバマ・キングゲイナー？」

京太郎「惜しい！　しかも夢の国のネズミ並みに危険な発言！」

温室は湿度・温度共にかなり高めに設定されている。

育てている品種にもよるが、真冬にスイカが作れるという時点で察して欲しい。

松実宥は寒がりである。

それは周知の事実であるが、それに慣れる事と納得する事は別問題だ。

人格的には人気者の彼女が、夏の間は周囲に距離を取られる理由である。

宥「何か用かな？　私に手伝えることだったら、良いんだけど」

京太郎「あー、いや、何と言うか」

宥「？」

京太郎「玄さんから元気無いって話を聞いたので、そんで様子を見に来たというか、何と言いますか」

宥「……ふふっ。ありがとね」

京太郎「いやいや、そんな礼を言われるほどのことでもないというか」

宥「でも大丈夫。ちょっと受験の事で悩んでただけだから」

京太郎「ああ、受験ですか。三年生はもうギリッギリの時期ですしね」

10月。

夏も終わり、追い込みの時期。

センター試験の影が、チラついてくる頃だ。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/284.24 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ