過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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480:1[saga]
2013/02/10(日) 00:21:32.82 ID:2a1n6iw2o
京太郎「先遣、俺。要するに撒き餌です」

京太郎「チョウチンアンコウの提灯みたいに、赤マントをトラップ内に引き寄せます」

ホワイトボードに貼られた大型の地図に、線を引く。

赤マントがどこにいようが、穏乃の能力を用いれば逃げつつ誘導することは可能。

そして、人払い済みの大きな公園に引き寄せる。

京太郎「無論、すぐに罠だってのはバレるでしょう。しかし、乗ってくる公算は高い」

京太郎「奴からすれば、雑魚の小細工ですしね。悔しいことに事実そうなんですけど」

京太郎「だけど、圧倒的に強い奴には、油断がある」

京太郎「そして、圧倒的に弱い俺達に、油断はない」

格上を倒す為に一番重要な事。
格下に負ける時に一番ありがちな事。

油断、慢心、執着。

それを用いて、敵を討つ。

京太郎「そしてありったけの準備を施した俺達の陣地で、包囲討伐します」

京太郎「導入戦力は部員、警察、龍門渕、巫女さんチーム、宮守チーム」

京太郎「各陣営にはもう要請して、了承は得てます」

京太郎「総力戦です」

ガチ戦力総動員の総力戦。
戦争ができるかもしれない戦力が、一個人に向けられる異常。

……そして、それでもなお確勝とはいえない現状。

初美「んー、貴方らしくないというかなんというか」

京太郎「何がですか？」

初美「あの東北の人達ですよ。一般人よりの人は巻き込みたがらないと思っていたのでー」

初美「それに、一般人オーケーならあのホシガミの子も巻き込んでしかるべきでしょうし。不自然です」

京太郎「……あー、豊音さん達には盗み聞きされていたというか。なし崩しに、そのですね」

初美「あーはいはい分かりました。戦力が多いに越したことはないですし、よしとしましょうかねー」

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