過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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60:>>55　本当にそういう設定とキャスティングの理由だって言ったら、怒られますかね・・・？[saga]
2013/02/06(水) 22:25:12.19 ID:Li2c0bgPo
須賀京太郎が江口セーラと初めて出会ったのは、約一年前。

と言うより、彼は怜・竜華・セーラの三人とほぼ同時期に出会っている。

その時にあった事件の顛末で親交は深まったが、いまだ京太郎はその時の印象を拭えていない。

だからか、いまだに彼は彼女を見ると何か心の奥底に、取り除けないしこりのような何かを感じるのだ。

セーラ。元気一杯で、三人の中で最もハートが強い少女。
竜華。二人の手綱を取り、窮地において最も冷静な少女。
怜。そんな二人に、どうしようもない憧れと、親愛と、劣等感を―――

そんな思考を、彼は頭を振って吹き飛ばす。
昔の話だ。
昔、とある少女に抱えきれないほどの共感を抱いた時の話。

もう、そんな気持ちは微塵もない。

彼とて成長し、様々な事を日々乗り越えていっているのだから。

だから、この話はここで一区切り。
この続きはまた後日。

彼らの始まりの日の思い出話まで、先送りにするとしよう。

ｾｰﾗ「うさぎ追ってた果ノ山さんって、結局一体誰なんやろな」

京太郎「……果ノ山さんは小鮒釣り師じゃないですからね」

ｾｰﾗ「えっ」

京太郎「あれそういう文語体ですから！　兎追い師なんて職業ねーから！」

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