過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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81:1[saga]
2013/02/06(水) 23:33:18.79 ID:Li2c0bgPo
屋上に移動した二人。

とてもじゃないが、教室で出来る話ではない。

情報交換……と言ってもいいのだろうか？
傍目には、現状の説明と聞き出しに集中した京太郎が一方的にまくし立てていたように見える。

そしてその内容に、二条泉は衝撃を受けていた。
そして須賀京太郎も、少なくない驚きを感じていた。

泉「『ひとりかくれんぼ』……？」

京太郎「色々手順はあるけどな。基本は、どっかの悪霊をぬいぐるみに降ろす都市伝説だ」

京太郎「何が降りてくるかは分からない。だけど、今回の奴は相当やばそうだ」

泉「そんな……じゃあ、私の……？」

京太郎「二条のせいじゃねえよ」

世辞ではない。
彼は彼女に責は無いと思っているし、誰かに責められたら弁護するつもりでいる。

だから問題は、『この件に黒幕が居るという事』。

京太郎「（黒いフードの男……）」

淡の吹っ飛んだ記憶にうっすらと残っていた姿。
記憶違いの可能性もあったが、その姿の話が二回続けば必然だろう。

都市伝説の発現を後押しする力。
都市伝説に関する豊富な知識。

そしてそれを悪意を以って、悪用する姿勢。

間違いなく、この街そのものの敵。

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