過去ログ - 【咲】京太郎「コピペとかを使って女の子と仲良くする」ゆみ「その４」【安価】
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980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 18:00:58.58 ID:ZfgmnGXw0
自分でも驚いた。
こんなに喋る事なんてほとんどなかったのに。
しかも、普段話をした事が無い人の前で。

ワルサーの銃口が千夏から逸れた。
それでも、しっかりと握り締めたままだったが。
晶の表情が、僅かに歪む。

「でも…あたしは…っ」

「許せないんだよね、わかる…わかるよ？
　あたしだって、あの人たちが憎いもん…
　でも、今乗り込んだって…死んじゃうだけよ…？
　死んじゃだめ、相模さん…
　相模さんを庇って撃たれた因幡くんの行為が無駄になっちゃう…」

千夏は混乱の中で見ていた。
アイリンが銃を構えた時、因幡彰人（男子２番）は僅かに体を動かして、晶を庇っていた。

「今は耐えて…生きよう？
　きっと、何か方法があるから…ね？」

千夏はそっと晶の腕を離し、ワルサーを晶の手から引き剥がした。
晶は抵抗する事も無く、俯いていた。
唇をかみ締め、涙を堪えているようだった。

千夏は晶を抱き締めた。
千夏の知る晶は、同じ幼馴染グループのメンバー以外との馴れ合いを嫌っているようだったが、晶は特に抵抗する事も無く、抱き締められていた。

「ごめん…なさい…」

しばらく経って、晶はようやく言葉を発した。

混乱していたんだ、相模さんは。
１番近しい人が目の前であんな事になってしまったから。
あたしも、瀬戸口くんがいなくなってしまって、とても悲しいけど。
きっと、あたしの気持ちとは比べ物にならなくて、“悲しい”という言葉で言い表せるレベルじゃない。

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