過去ログ - ファイブレッド「放課後ティータイム?」 さわ子「地球戦隊ファイブマン?」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/08(金) 13:04:39.00 ID:+drJMBu80
 学「そろそろ、行くんだろ?」


 学もそれは分かっているようだった。

 音楽室には学は行かない。あくまで学は部外者である。行くのは顧問である自分一人だ。
 別れる前に言いたいことがあった。これだけでも言わなければならない。


さわ子「あの子達ね、あなた達の為に一曲歌ったのよ。そりゃあ、予定になかった演奏だから、音が外れたりして酷かったけど……ちゃんと聞こえたかしら?」

学「聞こえたよ、その演奏が聞こえたから俺達は勝てたんだ」

さわ子「あら? そんな夢みたいな話し、本当かしら?」

学「本当だよ。みんなの思いが届いたよ。皆に、ありがとうって伝えといてくれないか?」

さわこ「貴方が自分で言いなさいよ」


 そう言われると学は、頭を下げる。


学「駄目だよ。俺達と一緒にいるとまたゾーンに狙われるかもしれない。だから、会わない方がいいんだ」

さわ子「……そうよね、あなた達はヒーローだものね」


 唇を噛みしめる。
 わかっていたのだ、彼等が自分達と違う世界に生きていることを……。
 恐らく、もう会えないだろうということを……。


さわ子「それじゃあ、さようなら」


 背を向けて歩き出す。
 もう振り返りたくはなかった。



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