過去ログ - 透華「この裸単騎には魔法が掛けてありますわよ!」衣「片腹大激痛!」
1- 20
368: ◆ttcnBecwyw[saga]
2013/10/06(日) 13:09:03.93 ID:+e9CTDC20


――数週間後。


赤木は未だ長野にいた。

特に用があるわけではなかったが、特に行く当ても無かったのだ。

賭場は探せばどこにでもある。金には困らなかった。

今は気侭の風来坊。次の行く先を思いつくまで、赤木は只々県内をふらついていた。



――この前は、なかなか愉しめた……。


賭場を渡り歩いていると、やはり実感する。

これから伸びていく若者の相手は、悪くない。

勢いがあり、熱がある。

たとえリスクを負わずとも、赤木の求めるものとの共通点は、そこに確かに存在するのだ。

近年本格的な勝負から遠ざかっているから、尚の事こういう経験は、赤木にとっても悪い刺激ではなかった。

勝負をしていないと、どうにも腐っていく気がする。

ずっと勝ちか負けかで生きてきたのだ。それは往々にして、生か死かと同義だった。

最近は、その身近だったものが減少している。

赤木がただの凡夫ならばよかったが、赤木は強すぎたのだ。現実問題、赤木と本当の意味で勝負をすることができる人間

は、今ではほとんどいないというのが現状である。



――否、運気が落ち目の今でさえ、というべきか……。


そういう意味で、将来が期待できる、勝負の途中で変化成長のできる若者の相手は面白い。

赤木に勝てる、勝てるようになる、とまではいかなくとも、常に不確定要素を勝負に含ませてくれる。

先日の龍門渕一行は、その点優秀だった。全員が、もっと強くなる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
380Res/314.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice