過去ログ - 透華「この裸単騎には魔法が掛けてありますわよ!」衣「片腹大激痛!」
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◆ttcnBecwyw
[sage saga]
2013/02/20(水) 23:37:23.17 ID:6Ghn3CCr0
衣「……来たっ!」
衣が来客を察知して頭のリボンを兎の耳のように跳ね上げるのと、玄関の扉が叩かれるのはほぼ同時だった。
衣「翹望したる賓の到来だ」
萩原「赤木様がご到着いたしました」
赤木「よお……」
入ってきた赤木の様子は、逸る衣とは反対に、泰然としたものだった。
透華「よく御越し下さいました。この度はこちらの我儘に付き合っていただき……」
赤木「あぁ、堅苦しい挨拶は要らねえよ。しかし、龍門渕ってどっかで聞いたことがあると思ってたら、あの執事の兄ち
ゃん見てようやく思い出したぜ。お前あのトッぽいおっさんの孫なんだって?」
透華「へ?」
赤木「あれが今は学長とはな……ククク、似合わねえ」
萩原「赤木様が仰られているのは大旦那様のことでございますよ、お嬢様」
透華「お爺様? お爺様のお知り合いでしたの?」
萩原「お嬢様がお生まれになる以前の話でありますが、大旦那様は高レートの麻雀に興じられていた時期がございまし
て……」
透華「お爺様が麻雀を?」
透華の記憶にある限り、祖父が自ら卓を囲むことは今までなかったはずだ。麻雀は観る内が華、などと言って、観戦は好
んでしていたし、また、積極的に学園の麻雀部を支援もしていたので、麻雀が好きなのは間違いないと思っていたが。し
かし自分で牌に触ることはなかったのだ。
透華(そのお爺様が、高レートの賭け麻雀?)
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