過去ログ - 透華「この裸単騎には魔法が掛けてありますわよ!」衣「片腹大激痛!」
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◆ttcnBecwyw
[sage saga]
2013/02/08(金) 04:10:16.06 ID:hofuWirs0
純「つってもよー、プロったってそんじょそこらのじゃ衣が満足しねえだろ?」
智紀「……先日のプロアマ親善試合、プロを差し置いて優勝したのは衣」
純「だろ? 相当強くなきゃ逆に衣のモチベ下がっちまわねえか?」
これもまた問題と言えるだろう。
衣は下手なプロよりも強いのだ。
人が違うのにやることが同じでは結局、衣にとっては全く意味のないものとなってしまう。
龍門渕高校麻雀部の一員である以上、衣にも麻雀を楽しんでもらわなくては。と言うよりも、衣のために今のような形に
麻雀部を変えたのだ。
透華は衣に対しては過保護であった。
一「でもプロは強い人ほど忙しいからね、都合良くいい人なんて見つかるかな?」
どの競技においても言えることだが、強者ほど試合は増える。総当たりのリーグ戦ならば強弱に試合数の差は出ないが、
往々にして、大会は勝ち抜き形式のものも多い。勝者は更なる試合に進むが、敗者はそれっきりだ。故に、強者と弱者で
は試合数に差が出て来る。
また、実力がそのまま要因にもなるため、トッププロには人気が高い者が多い。自然、麻雀以外にもメディアの仕事もで
きるから、さらにスケジュールは埋まることとなる。
以上の理由から、強いプロに依頼をすることは、ましてや一高校の部活動の指導と言う事ではなかなかに難しいことであ
った。
透華「確かにそれも一理ありますのよね、どういたしましょうか……ハギヨシッ!」パチン!
萩原「――はっ、ここに」
純「うおッッ!?」ガタッ!
一「っ!?」ビクッ
智紀「っ……」ピク・・・
純「こ、衣を屋敷に送りに行ったんじゃないのかよ!?」
萩原「……? 衣様は既にお屋敷の方へお送りいたしましたよ?」
一「ちょ、ちょっと早くないかな……?」
萩原「執事ですから」
そう言ってニコリと笑みを浮かべる萩原に、一体何が執事だからなのかと問い詰めたいところだったが、なにしろ聞いて
はいけない気がしたというよりも、答えが返ってくるかもしれないのが逆に恐ろしくて、純も一も智紀も思わず口を噤ん
でしまっていた。
しかしそんな外野の思いも当の主従はどこ吹く風。
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