過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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177: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/03/16(土) 23:38:47.44 ID:GaSNC7iK0

仁美の屋敷が慌ただしくなる。どうにも落ち着かなかったマミは
気になってドアを開ける。そこをちょうど家政婦が通りかかる。
顔をはっきり覚えていないが、昨日はいなかった女性なのだろうか。
やや驚いた顔をしてマミを見るが、すぐに思い当ったらしい。

「なにかあったのですか?」

『あ……、はい。見滝原中学校に……、軍隊が押し寄せたそうです』

そこまで言って口ごもる。あまりの出来事に怯えているようだった。
マミや、後ろで聞いていたほむらは思い当たった。
噂が現実になるのか、その組織が元々存在したのか不明だがそれが、
この見滝原に現れたようだった。

「仁美さんは無事なんですか?」

『いいえ、それもわかりません。とにかく混乱しているようです』

それだけ言うと家政婦は慌てた風で頭を下げて走り去った。

「魔法少女を狙う、謎の組織ね。QBの言う通りなのかしらね……」

「皆を助けないと。けど、貴女はどうしますか?」

凛としたマミの声。その決意の目は何よりも美しく、危うい。
だが一方でマミは一度学校を追われた身のほむらを案じているのだ。
愛想を尽かしていても当然なのだから。
だが、ほむらは判断した。彼女を止めても無駄だということを。そして
例え単身でも彼女は行ってしまうことも。

「……どうせ止めても行くのでしょう? 私も行くわ。
私一人の時にジョーカー様が攻めてきたらひとたまりもないから」

「……ありがとう、暁美さん」

「ほむら」

「あ。ええ、ほむらさん」

マミはにっこりほほ笑んだ。

家政婦は、その二人を見て、口の端をかすかに上げて笑った。



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