過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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261: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/04/29(月) 22:12:02.37 ID:8XGZlnNx0

ほむらやマミは、その場で魔法少女による治療を受けていた。
特にマミは外傷が激しく、大量の血液を失っていたため意識が朦朧と
していた。
精神的な疲労から立ち直ったほむらは温かい飲み物と毛布を
渡され、無傷のパトカーの後部座席に座っていた。

そのほむらに駆け寄ったのは仁美だ。半ば制服組を振り切り助手席側の
後部ドアを開けて入ってきた。そして、そのままほむらの首に
かじりついた。

「ご無事だったのですね……、よかった……よかった……」

はらはらと涙を流す仁美。あれからずっと座ったままだったらしい。
爆発音や銃声、さらには遠い悲鳴が響くたびに、身を焦がすような
焦燥感にさいなまれ続けていた。
今までほむらは受け取ったことのない、感謝というものを彼女自身が
持て余していた。

「上条さんも、中沢さんも、和子先生もご無事と聞きました」

「……助けられなかった人も大勢いるわ」

ほむらの声色は昏い。自分を責めているようにも聞こえ、仁美は声を
荒げた。

「でも、助けられた人も大勢いらっしゃいます。貴女のおかげで!」

けれどもほむらは唇を噛みしめる。自分のために笑いながら死んだ
警察官たちを思って。

「何より、貴女が無事でよかった……」



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