過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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380: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/06/16(日) 22:45:10.63 ID:ArruH2Gh0

ヒトラーを追う三人。精悍な達哉に背負われているまどかは落ち着かない。
父親の知久以外の男性に抱き上げられたことなどなかったからだ。
驚いたように強張り身をすくめている。

暫く進み、ドアを何度か潜り抜ける。その間、かなりの距離を進んだ
はずだった。だが前を行く二人には追いつけないのか、姿は見えない。

「まどか、貴女は変身はできないのね?」

予てからの疑問を尋ねるのはほむらだ。彼女がほむらの知るまどかならば
変身することが可能のはずだ。

「うん……。どうしてかわかんないけれどだめなの」

「君も魔法少女なのか?」

「あ、はい。ごめんなさい。私鹿目まどか、っていいます」

律儀に自己紹介をする。そこがUFOの中で、達哉の背中の上でなければ
ちゃんとお辞儀をする姿が見えただろう。

「僕は周防達哉だ。さっきの髪の短い方の男が兄。二人とも刑事だ」

襲われる心配があるため、走ることなく歩く。だからか、ついまどかも
緊張感のないことを言ってしまう。

「私にもタツヤっていう弟が……」

最後まで言えず、言葉を飲み込む。つらそうなまどかの背を、ほむらが
労わるようにさする。まどかの記憶であれば確かに弟なのだが、今ここに
いる詢子、知久には彼女の記憶は、おそらくない。それを思い出してしまった
から。



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