過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/06/23(日) 20:23:27.38 ID:CgPrE9Oh0
銃弾と矢。その十字砲火を受けつつもリーダーたる個体は余裕を崩さない。
銃弾を受け止め、矢をかわし、執拗にほむらに迫る。その戦いに怯える
だけなのがまどかだった。
(ほむらちゃん……頑張って)
だが、まどかにはいつもの元気がない。この祈りも本来なら声に出す
くらいのはずだ。影を落とす理由は自分がここにいるから。
『やぁ。君が鹿目まどかだね』
「QB!?」
『やっぱり僕が見えるんだね。ということは素質があるということなんだ』
「ね! 私にはすごい素質があるんだよね!?」
かつて世界を変える願いを願い、まどかは世界に溶けた。それを思いだし
今ここで再び魔法少女となってほむらの戦いに加わろうと思っていた。
それが、ほむらを蔑ろにする願いだと気付かずに。
彼女が魔法少女でないのは、ほむらが無意識にそう願ったからだ。だから
今契約が可能なのは、彼女の、ほむらの望みではなかった。
『いや、ないね』
ばっさり切り捨てる。おそらくは、とQBは続ける。
『ほむらの話では君は一度契約して世界を改編したんだ。
そこで素質は使い切ってしまったと言っていい。
使い切るという表現は適切じゃないかもしれないけどね』
まどかは項垂れた。そして辛うじて顔を上げ、ほむらを見守った。
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