過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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442: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/21(日) 22:23:49.01 ID:NxGJIQe/0

結界からまさに命からがら脱出できたのは全体の半分ほどだ。ほとんどの
魔法少女は力をなくし動かなくなっている。かろうじて生き残った少女も
ソウルジェムが限界に近い。

「ご、ごめんなさい……ゆきのさん……私限界です」

力なく、ゆきのに背負われた少女が呟く。彼女のソウルジェムもまた
殆ど濁り切っていた。

「諦めてんじゃないよ。いいかい、なにか手はあるはずなんだ。
今起きてることを調べれば……」

「駄目なんです。魔法少女が……さっきの怪物になるんです。これが
濁り切るときに……」

「さっきそれをきれいにする方法があるっていってたじゃないか」

確かに、石があればそれを浄化することは可能だ。だが、それもほとんど
ない。仮にあったとしても、彼女が絶望している以上、穢れは加速する。

「先ほど拾った丸い宝石のようなもの、あれはなんだ?」

同じように南条が背負っている少女に尋ねる。それはそのままキュゥべえに
中継されている。先の結界内で大人たちが感知できない存在のキュゥべえを
知った南条が、混乱する少女に代わり質問をするためにとった措置だ。

「あれは、グリーフ・シードっていうそうです。あれなら濁りを
取ることができる、そうです」

だが、キュゥべえは知っている。グリーフ・シードがなんであるか。
それも濁り切ったときにどういうことが起こるか。そして、そのために
魔女の個体数が決して減らないことに。
質問されなければ答えない。それがキュゥべえの性質だということに。



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