過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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496: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:07:10.20 ID:0PqdXvyj0
ほむらは血がにじむほど唇を噛み締める。そして、さやかの魂を握り
振り上げる。足元にはかろうじて残っていたコンクリート片。

「……それしか、ないの?」

「あっ、諦めてんじゃねーよ! どこかからグリーフ・シード? 
を手に入れればいいんだろ!」

ほむらとてさやかを殺したいわけではない。だが明らかに間に合わない。

「待って今連絡してる。届けてもらうから!」

うららも先ほどから連絡をしているらしいが、現場が混乱しているためか
伝わっていない。避難させた住民が多く、その対処に追われているからだ。
呼び出しに出ない回線も多く、焦燥に駆られながらもうららは番号を変えて
かけ続けている。

『いいんだ、もう、間に合わない……。ごめん、ほむら』

「いいえ、いいのよ。こちらこそ、貴女を嫌って、ごめんなさい」

弱弱しく首を振り笑うさやか。今わの際になってようやく二人は和解した
のかもしれない。
その微笑に意を決して再びこぶしを振り上げる。だがその手はどうしても
振り下ろせない。

「待ってほむらちゃん! 何とかならないの? 私が契約しても?」

『まどか! ほむらが誰を救いたかったか考えてあげて!』

さやかがほむらとまどかを慮るほど、ほむらの手は硬直する。


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