過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/02/19(火) 21:07:38.37 ID:REMLGFyO0
ほむらは劣勢だった。だが大きな怪我はない。まさに紙一重で
躱していた。衣装や肌に切り傷はできるものの、肉や骨に届くほどでは
ない。
ほむらは矢をつがえる余裕すらない。怪人の斬撃、杏子の突撃が
間断なく迫り、二歩分の距離が取れない。無理に距離を取ろうとすれば
杏子の鉄鎖鞭に拘束される。常に槍をさばき続ける必要があった。
しかも肩の傷は武器の動きに障る。痛覚を遮断しているものの
動かしにくいのは確かだ。状況が変わらない限り、いつか槍や剣の一撃
を受けるのは明らかだ。
マミはQBの誘導に合わせ、夜の道を走り続ける。
魔力に問題はないが、精神的な疲労がある。ほむらも同様のはずだ。
それがマミを焦らせる。
”マミ、ほむらも限界だ”
”焦らせないで! わかっているわ!”
怪人の剣が、ついにほむらの弓を切り落とす。左腕を貫き、道路
に縫い付ける。
「あああああああああっ!!」
矢を握る右手を踏みつけ、そちらも縫い付ける。
『手こずらせたな。だがこれで終わりだ。貴様も消滅するがいい、
あの女のようにな』
「な、なぜこんなことを……」
怪人はそれに答えることはなかった。その手のひらに黒い靄を
作ったようだが、それを迷うことなくほむらのソウルジェムに当てる。
ほむらはそれを察した。『穢れ』だと。
穢れがソウルジェムに満ちると、魔法少女は円環の理に導かれ消滅
する。
『せめて消滅するのが慈悲だ』
穢れが注がれると、ほむらに痛みが走るのだろう。痛覚を遮断
しているにも関わらず、激痛に身を捩る。
穢れがソウルジェムに移り、澄んだ色の宝石を濁らせる。
「ああああああああああああああああああああああああああああ!」
その惨状に視ていられず、視線をそらす杏子。
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