過去ログ - 律「月はみてる」
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3: ◆epXa6dsSto
2013/02/09(土) 19:21:49.47 ID:juBpRnU+0
楽しかったなあ、と思う。
高校生活が終わる感想がそれってのも我ながらどうかと思うけど、
でも……、本気ですっげー楽しかった。
軽音部を設立して、大雑把かもしれないけど部長をやって、
ムギや唯みたいな新しい友達も出来て、梓っていう生意気な後輩も出来た。
勿論、名残惜しさはあるけれど、このまま卒業したって私は結構満足して大学に進学出来ると思う。

だけど、このまま満足しちゃうには早いんだよな。
私には――、私達にはまだ心残りとやり残した事がある。
それをきちんと終わらせるために、私達は今日も唯の家に集合したんだもんな。
今日、唯の家、それと河原でやった事に、私は軽く思いを馳せてみる。
四人で肩を並べて練習していた事を思い出す。


「うっ……」


私はすぐに変な声を出して呻いてしまった。
今日も楽しかったんだけどなー……。
でも、流石にあれはなー……。
顔を向け合ってたせいで澪がそれに気付いて、軽く首を傾げる。


「急に変な声を出してどうしたんだよ、律……」


「いや、今日の練習の事を思い出してたんだけどさ……」


「練習がどうかしたのか? 何も問題は無かったと思うけど」


「あー、うー……っと、その……さ……」


「うん」


「私の歌声……、変じゃなかったか……?」


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