過去ログ - 【安価】京太郎「救われぬ愛に救いの手を」 怜「12本場やで」
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300: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/02/10(日) 13:48:28.97 ID:1pgCD7RWo



怜「ちょ、ちょ、何しとん自分!?」ペチッ

京太郎「あいた」

怜「こ、ここここれってお姫ひめひめ……!」

京太郎「いや、握力無いからおんぶは無理っぽいなと思ったので」

怜「いや、せやけど」

京太郎「不快かもしれませんけど、まぁ保健室に行くまで我慢してくださいなお姫様」


さっくりと、そう言って歩き出す。

……手馴れてるなぁ、やっぱり。

なんともいえない、初めて感じる感覚。

男の人に抱っこされるのは、覚えてる限りではお父さん以外ない。

新品の学ランの匂い。

ちょっと前まで、中学生だった男の子。

そんな妙な感覚を誤魔化すように、ウチは問いかける。


怜「……須賀君、“たらし”なん?」

京太郎「これ以上なく激しい中傷を浴びた気分なんですけど」

怜「普通の子は初対面でお姫様抱っこなんかせえへんよ」


あと、お姫様発言もせんな。

そう言うと頭を抱える……は出来へんな。

非常にバツが悪い。

そんな顔を須賀君はする。

それにくすりと。

小さく笑う。

一個お返しや。

そう思って、「あっ」と呟く。

そうだ、竜華たちに連絡入れとかな。

『今、保健室におる』。

目の前に見えた校舎を見ながら、ウチはそんなメールを送る。

保健室は開いていたけど、先生がいない。

何か用事かな、と思いつつ。

ウチは椅子に座り、肩に学ランをポンチョみたいにかけて。

ごそごそと、体温計を取り出す須賀君を見ていた。


京太郎「じゃ、俺は職員室にでも行って保健室の先生探してきますから、ここで体温でも測って大人しくしててくださいね」

怜「すまんなぁ京太郎や、ウチの体が弱いばかりに……こほっ、こほっ…」

京太郎「おかあ、そりゃあ言わねぇ約束だろ……って何でやねん」

怜「おお、ノリツッコミやな」

京太郎「はっはっは……いや、大事なさそうで何よりですよ」




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